WWW と XHTML

since: 30th/Aug./2000; last modified: 13th/May/2002

WWW - World Wide Web

ネットワークには二種類あります。会社内や研究室内の地域的なネットワークを LAN - Local Area NetWork と呼び、 LAN 同士を公衆回線を利用して広域に結んだものを WAN - Wide Area Network と呼ぶことがあります。

WAN は、日本では第一種通信事業者が施設したネットワークだとして良いでしょう。 NTT や TT-Net の電話回線網も WAN の一種です。公共の場を利用して長距離の通信を実現するので、法律の制約を受けます。 LAN は構内に私設したケーブル/無線で短距離圏内のネットワークを構築したもので、法律の制約を受けません。したがって、 LAN の技術発展は WAN に比べて急速だと言えます。

世界中の WAN を結んだ最大のネットワークが Internet で、 TCP/IP と呼ばれる仕組みで相互に情報を遣り取りしています。因みに、現在のインターネットでは TCP と IP の二つのプロトコルを中心にして最上位のアプリケーション層 (http. ftp, telnet, et al.) まで、数百のプロトコルが複合的に関係しあいながらネットワークを構築しています。

大雑把に言って、 IP (Internet Protocol) は送信先の識別方法、 TCP (Transmission Control Protocol) はデータの送受信方法だと思ってください。IP が通信方法で、 TCP が通信内容の完全性を保障するものともいえます。但し、インターネットで利用されている通信プロトコル全般を総称して TCP/IP と呼ぶこともあります。

そして、 WWW (World Wide Web) はインターネットによって提供されるサービスの一つで、電子メールやニュースに比べると後発です。

WWW
  • 欧州核物理学研究所 (European Center for Nuclear Research; CERN) が開発 (1989-1990) - 論文交換が目的
  • インターネットで提供される文書システム
  • 文書フォーマットは HTML/XHTML が標準
インターネット
  • 米国国防総省 (U.S. Department Of Defense; DOD) の高等研究計画局 (Advanced Research Projects Agency; ARPA) が開発 (1969) - 情報網の完備が目的
  • 中央集中型ネットワークである LAN を相互接続した分散型ネットワーク
  • 通信方法は TCP/IP が標準
  • 電気信号を伝える物理層の仕組みを問わずに、ユニバーサルな通信が行える

次にコンピュータ関連の用語集を挙げます。検索エンジンで調べてもヒットするでしょうが、効率が悪いので、まずはこれらに目を通すと良いでしょう。

XHTML - Extensible HyperText Markup Language

WWW が扱う情報は画像、動画、音声など多岐に渡りますが、それらの資源(リソース)の交換を容易にする仕組みがハイパーリンクであり、その文書はハイパーテキストと呼ばれます。この中で、 WWW のための言語が HTML - HyperText Markup Language であり、基本的には SGML で定義されています。最新バージョンは HTML 4.01 です。これを XML で定義しなおしたものが、 XHTML であり、2002年05月現在の最新バージョンは XHTML 1.1 です。

因みに、 (X)HTML を転送するプロトコル(約束)が HTTP - HyperText Transfer Protocol です。

HTML のバージョン

HTML は CERN (欧州核物理学研究所)で論文の相互交換を目的にして、 WWW の出版言語として開発されました。以来、てからバージョンアップを繰り返してきました。

HTML
最初期の HTML の概説。標準化はされず、慣行として利用されました。
HTML+ 1993/11
Netscape 拡張 HTML。ドラフトのみで標準化されなかった。
HTML 2.0 [RFC1866] 1995/11
それまでの慣習をまとめた最初の標準仕様。複数の文書型がある。
HTML 3.0 1995/9
HTML+ の拡張。ドラフトのみで標準化されなかった。
HTML 2.x [RFC2070] 1997/1
HMTL 2.0 の国際化 (internationalization; i18n) 拡張。
HTML 3.2 [RFC1942] 1997/1
1996 年からの慣習をまとめたもの。 HTML 2.0 Standard との下位互換を考慮。
HTML 4.0 1997/12
HTML から見栄えの調整を取り払ったもの。見栄えはスタイルシートを利用するように推奨されている。複数の文書型がある。 Strict, Transitional, Frameset の三つの文書型がある。
HTML 4.01 1999/12
HTML 4.0 のバグの修正版。 DTD に多くの変更があるが、原則 HTML 4 と呼ばれる。
XHTML 1.0 2000/1
HTML 4 を XML ベースで再定義したもの。要素の抽出、最配列など文書のデータ価値が高まる。Strict, Transitional, Frameset の三つの文書型がある。
XHTML 1.1 2001/5
XHTML 1.0 Strict を、モジュール・ベースで再定義したもの。ルビ注釈要素を含むモジュールが追加されている。 HTML 4 で非推奨とされた要素や Frameset 関連要素などは、 XHTML モジュールを通して利用する。

2001 年現在、 W3C が正式に勧告しているものは、 HTML 2.0, HTML 3.2, HTML 2.x, HTML 4, XHTML 1.0, XHTML 1.1 です。 HTML 4、 XHTML 1.0 (拙稿)、 XHTML 1.1 (拙稿) に関しては、私の作成した詳細解説があります。是非御利用ください。

W3C - World Wide Web Consortium

現在これらのバージョンは W3C - World Wide Web Consotium と云う団体が管理し、その勧告 (Recommendation) と云う形で公開されています。 W3C は国際的な WWW 仕様の策定団体で、米仏日の大学 (MIT, INRIA, Keio ) を中核団体として運営されています。そのメンバーには、主要なソフトウェア・メーカ (Microsoft, AOL(Netscape), Adobe, et al.) が軒並み参加しており、業界団体的な色彩も濃厚です。 ISO, RFC などのような国際標準化団体ではありませんが、各ソフトウェア・メーカは、 W3C の勧告に従い各製品を設計しています。

現在(2001年) W3C から正式に勧告されている最新のものは XHTML 1.1 (Jan./2000)です。XHTML 1.1 は原則的には HTML 4 の再定義であり、 HTML 4 Transitional のサブセットであると言う見方も出来ます。したがって、 XHTML 1.1 を習得して、フレーム文書など、不足分があれば HTML 4 Transitinal を参照すればよいでしょう。

W3C では、将来、 XHTML 1.1 文書型を元にして、 XHTMLMOD のモジュールを追加した文書型を策定するつもりのようです。

WWW の歴史
1989Tim Berners-Lee (CERN) による提案
   「Information Management: A Proposal」
1990World Wide Web の名称が採用される
   ブラウザーの開発
1991CERN内部において初公開。その後インターネットでも公開。
1992各種ブラウザの登場
   NCSA
1993Marc Andreessen による Mosaic 第一版が公開される。
1994W3C が組織される。
   Mosaic Communications Corporation 設立。
   後に Netscape Communications

次に、インターネットの歴史に付いて扱ったサイトを挙げます。

CSS - Cascading StyleSheets

HTML 4 では、文書の汎用性を高めることや、多国語言語の文書を記述できるための国際化、ハンディキャップのための音声出力などのアクセッシビリティ向上を目的として、内容と見栄えの分離が重要なテーマになっています。

文書のプレゼンティションのための見栄えは、スタイルシートと云う仕組みで実現する様に勧められており、 W3C が勧告するスタイルシートの一つが CSS - Cascading Style Sheets です。

CSS には現在二つのレベルがありますが、新しいバージョンは、古いバージョンからの変更点は最低限度に止めて、機能を追加、拡張することで、原則下位互換であるように設計されています。

CSS1 1996/12
最初の CSS。 HTML による見栄えの指定を代用実現し、より拡張することが目的。
CSS2 1998/5
CSS1 を拡張。但し、 CSS1 を(極一部)変更する。出力メディアやアクセッシビリティのための拡張が多く見られる。

CSS は出力方法や媒体も区別することが出来て、 HTML によるよりも、木目細かく、柔軟に見栄えを指定できます。また、文書から見栄えを分離するので、保守・管理が容易になります。ただし、古いブラウザや NetscapeNavigator4.x が正しく解釈できないことを十分留意してください。

次項で CSS の基本機能について紹介します。詳細は「CSS とはなんだろうか」を参照ください。


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