浅煎り珈琲 JDK 5.0版

Since: 2004-10-05

本稿は Java 解説です。

J2SE 5.0 - JavaTM 2 Platform Standard Edition 5.0 Development Kit (JDK 5.0) の言語仕様を網羅的に解説することを目的とします。当初は、J2SE 5.0にて追加/変更された機能を中心に解説しますが、将来的には、J2SE 5.0現在の全ての言語仕様を網羅することを目的とします。将来のリリースの差分が小さい場合は、本稿にマージしていくこととします。

J2SE 1.4 までの入門記事は、浅煎り珈琲 J2SE 1.4にて公開中です。当分は、そちらを中心に更新しますので、本稿はメモ程度にとどまると思われます。

JDK 5.0 とはなにか

J2SE とは Java 環境を称したもので、Java 2 Platform Standart Edition の略です。ソフトウェア的な実体は、JDK (J2SE Development kit) で実装されます。J2SE 以外の Java 環境には、エンタープライズ版 API を追加した J2EE と、マシンリソースが制限された環境で組み込み Java として動作する J2ME があります。また、コンパイラなどの開発環境を除いた JRE (J2SE Runtime Environment) も存在します。逆に言うと、JRE は JVM (Java Virtual MAchine) とライブラリ群を含んだもので、これにコンパイラなどの開発環境を追加したものが JDK です。

過去の経緯としては、1991 年頃に Sun で開発が始まり、1996 年に JDK 1.0 がリリースされました。1998 年の JDK 1.2 のときに大幅な機能/実装変更があり、Java は Java 2 と改称されました。このときは、言語仕様の変更はわずかで、ライブラリの大幅な入れ替えと実装の変更が大半を占めました。

JDK 5.0は、2004年9月30日に、「Java史上最大の機能強化」を謳ってリリースされました。開発コード名は "Tiger"。JDK 5.0 の前のバージョンは 1.4 で、ドキュメンテーション上の対外的な 5.0 というバージョニングとは別に、コードの内部バージョンとしては 1.5 になります。バージョニングと、プラットフォーム/開発環境/実行環境の命名については、Sun のドキュメントを参照してください。

The most important Java technology release in years includes new Java language updates, monitoring and management support, and a focus on rich clients for the desktop.

JDK 5.0 では、ライブラリの入れ替え(API の変更)だけではなく、言語仕様にも大きな変更があります。本稿では、JDK 5.0 による変更点にシフトして、Java 言語を解説します。

Sun による公式文書

2004-10-31現在、Java言語仕様 (JLS - Java Language Specification) は未公開です。遠くない将来に公開されるものと思われます。


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