Revised: May/8th/2004; Since: Feb./23rd/2003
UML は、OMG が仕様策定し、ISO での標準化も進められているビジュアルモデリング言語です。OMG では 2003 年 3 月に UML 1.5 をリリースし、現在では広く RUP (Rational Unified Process) などの開発プロセスの中で使われています。2004-10-02時点で正式リリースされた UML 2.0 仕様(UML 2.0 Superstructure Specification)では、MDA (Model Driven Architecture) と強く関連付けられます。
UML によるモデル化をユースケースドリブンで採用すると、Rational 社の構成/変更管理(統一変更管理)ツールである Rational ClearCase, ClearQuest や、フォワード/リバース・エンジニアリングツールと組み合わせて、上流から下流まで、トレーサビリティ(追跡可能性)を確保できるといわれています。
UML 2.0 仕様で定義されている図には次の種類があります。
UML 1.5 仕様で定義されている図には次の種類があります。
特に重要なのはユースケース図で、ユースケースモデルの記述のために、ユースケース記述とともに使われます。
UML は拡張することもできて、そのためには、UML プロファイルという仕組みを使います。最も有名なものに、ユースケースから、オブジェクトを層別してクラス図を導くために使われる、ロバストネス図です。
最初に覚えるべきことは、UML の各図のぱっと見と、クラス図で使う、クラス間の関係の記述です。
図:クラス図の関係 |
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クラス図の関係のサブセットは、ユースケース図における汎化など、他の UML の図でも使います。また、ステレオタイプと呼ばれる仕組みを使うことによって、関係は拡張することもできます。
UML をモデリング言語として使う開発プロセスに、RUP があります。RUP は、オブジェクト指向開発プロセスであり、Rational 社が出しているツールであり、プロジェクト運用のルールでもあります。
Rational では、これをベストプラクティスと呼んでおり、次の六つで特徴付けられ、各々に製品が対応しています。
RUP の開発プロセスは、局面とワークフローのアクティビティのマトリックスで構成される、反復型開発です。ワークフローと呼ばれるアクティビティのシーケンスを、フェーズと呼ばれる単位で繰り返しながらプロジェクトは進みます。
最もリスクの高い最重要部分から作り始めるイタラティブ型で、早期に予測不能なリスクを押さえ込むことが可能です。実際に作成するコンポーネントは、サブシステム化して追加していくだけではなく、同じコンポーネントの機能を肉付けしていくインクリメンタル型で開発することもできます。
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