HTML 4 補遺

last modified 7th/Aug. 2000

Contents

  1. 文書型定義; DTDs
  2. INLINE要素一覧; HTML 4 Transitional
  3. HTML解説サイト
  4. WebSite開設

HTML, CSSは、ネット上に公開する文書を記述する言語(Web Publishing Language)である。ここでは、その文書の集積である、WebSite開設(俗に云う「ホームページを作る」)に向けて、一般的な注意点をまとめる。

1. 文書型定義 (Document Type Definition; DTD)

HTMLには幾つかのヴァージョンが在り、旧版との上位互換は無い。これらはWorld Wide Web Consortium; W3Cと云う機関の勧告 Recommendationの一つで、事実上の正式な国際標準規格である。各種のブラウザやHTMLエディタ(オーサリング・ツール)はこの規格に則って設計されなければならない。

過去には、最初のグラフィカル・ユーザエージェントである Mosaicブラウザによる爆発的普及、その開発者グループにより発足したNetscape社の独自拡張によるHTMLの表現力の拡張など、歴史的なデファクト・スタンダードが幅を利かせてきた。この数社によるHTMLバージョンの乱立を取りまとめ、1995年11月に HTML 2.0 が標準規格として成立。その後 HTML+ 、 HTML 3.0 (草案段階で廃棄)、 HTML 3.2 を経て、 HTML 4.0 に至り標準規格としてほぼ確立された。今後はW3Cの推奨規格で一本化されていくだろう。

HyperText Markup Language; HTML文書は要素 (Elements) の集合である。そこに現れる要素は内部構造に要素を持つかもしれない。それらの各々の要素に対して属性 (Attributes) を与えることが出来る。これらのマーク・アップは全てテキスト(文字列)によって成される。

要素は対応する開始タグ終了タグによって括られることでマーク・アップされ、その属性は当該の要素の開始タグの中に記述される。 文書のどのような論理構造に対して、どのような要素が用意されて、各々の要素がどのような属性を取り得るかということなどは予め決まっている。その定義が文書型定義 (Document Type Definition; DTD) である。

これらのDTDを読めば、全ての疑問は氷解するはずである。このDTD自体は大して長いモノではないが、詳細な仕様解説が付されており、完全な初心者にも親切丁寧に書いてある。じっくり読めば必ず理解できるし、其れで理解できない範囲は、始めのうちは使わなくても問題無いところだろう。

【January 2000現在 HTML最新版】

199912月24日、HTML 4.0は改訂されて、2000年1月現在の最新版はHTML 4.01になった。が、この改訂はHTML 3.2からHTML 4.0の時のような抜本的なものではなく、誤植の訂正など細目に限っているようだ。

HTML 4 では、見栄えの指定などの為だけの要素や属性は、「非推奨」とされ、廃止予定である事が明記された。

今後、HTML文書は、次の三つの何れかのDTDを参照して記述されなければならない。

HTML 4.01 Strict DTD
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN"
            "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
HTML 4.01 Transitional DTD
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"
            "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
HTML 4.01 Frameset DTD
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN"
            "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">

HTML文書は上の三つの何れかの文書型定義に従って記述されなければならない。DTDの二行目のURLは、DTDの所在地を示しており、ブラウザなどのUserAgentは、このURLからDTDを取得し得、それを基に当該のHTML文書を表示する事が出来るとされている。が、当然そんな高度なブラウザは現存しない。

2. ALL Inline Elements in HTML 4.01 Transitional

ここにHTML 4.01 Transitional のDTDの抜粋を載せておく。全てのINLINE要素のリストである。

<!ENTITY % fontstyle
 "TT | I | B | U | S | STRIKE | BIG | SMALL">
<!ENTITY % phrase "EM | STRONG | DFN | CODE |
                   SAMP | KBD | VAR | CITE | ABBR | ACRONYM" >
<!ENTITY % special
   "A | IMG | APPLET | OBJECT | FONT | BASEFONT | BR | SCRIPT |
    MAP | Q | SUB | SUP | SPAN | BDO | IFRAME">
<!ENTITY % formctrl "INPUT | SELECT | TEXTAREA | LABEL | BUTTON">
<!-- %inline; covers inline or "text-level" elements -->
<!ENTITY % inline "#PCDATA | %fontstyle; | %phrase; | %special; | %formctrl;">

U要素、S要素、APPLET要素、FONT要素、BASEFONT要素、IFRAME要素は Strict DTD には無い。例えば、APPLET要素はOBJECT要素を用いるように推奨されており、その他の要素はCSSで指定するように推奨されている。

IFRAME要素はTransitional DTD (loose DTD) にしか記載されていないが、W3Cの仕様書では、外部文書の埋め込みにIFRAME要素とOBJECT要素の何れを使用しても構わないとされており、これはIMG要素とOBJECT要素の場合と同様の記述である。

3. HTML解説サイト

HTMLはW3CのHTML4仕様書とにらめっこしながら、メモ帳なり、秀丸なりのテキスト・エディタでしこしこ書けば良い。

web上には、英語で書かれたW3Cの仕様書を邦訳し、公開しているサイトや、DTDに則ったHTML4の解説サイト、HTML文法チェッカなどの優れたサイトが沢山在る。これらのサイトを使えば英語のW3C仕様書と首っ引きになることも無い。テキスト・エディタでHTMLを書くならこれが最も早道だと思う

他にも沢山ある。このサイトのLINKS to HTML rerated sitesも御利用下さい。

4. How to learn HTML

完全にゼロからでも、テキスト・エディタが開けさえすれば、HTML文書を作れるようになるのは簡単なことである。つまり、 Netscape Navigator や Internet Explorer などで文書を表示させるだけなら、半日触っていれば誰でも出来るようになる。いや、半日他人の HTML ソースを眺めて、いろいろ弄ってみれば、テーブルだろうがフレームだろうが表示させるだけなら造作無くなる。

HTML 文書の作成に御金は原則的には掛からない。

HTML とは単なる文字である

HTML は実は単なるテキストです。文書の論理構造を「タグ」と呼ばれる文字列で括ることで表現する構造化言語です。

テキストであるからにはテキスト・エディタで記述できる筈ですが、果たしてその通り。

テキスト・エディタは普通 OS に標準付属しています; Windows には「メモ帳」、 Macintosh には「シンプルテキスト」と云う名のテキスト・エディタが標準的に含まれています。

また、これらのテキスト・エディタよりも高度な機能を備えたものが ONLINE でも入手できます。例えば、「秀丸」、「TeraPad」、「MMエディタ」、「MKEditor」などです。

これらの ONLINE ソフトは「窓の杜」(Windows)や「vector」(Windows + Macintosh)でダウンロードできます。何れも 5-10 分でダウンロードできるでしょう。

HTML Editerと云う存在

また、世の中には Authoring tool というものがある。 HTML エディタというやつで、 IBM のホームページ・ビルダーや Adobe の GoLive 、Microsoft の FrontPage (Express) 、 Macromedia の DreamWeaver などのことだ。 Netscape Communicator (or Netscape Navigator Gold) や Internet Explorer, MS Word にも含まれている。

MS Word などのおまけツールの生成する HTML source は汚い上に文法的にも滅茶苦茶でとてもこれに手を入れて修正しようなんて気にはならないが、 Authoring Tool を謳った Application soft の生成する HTML source は、私の知る限り、扱えるタグの種類やその属性などが制限されてはいるものの、殆どの場合不正では無いし、割合まともであるので、これと併せてテキスト・エディタでソースを修正すれば、"らくらく簡単"に思った通りのHTML文書が作成できる。

98年頃までのオーサリング・ツールは酷かったが、今はかなりまともになってきている。

最近では ONLINE ソフトでも優秀な HTML Editor が有る。

ここまでは、面倒なだけで、実に単純な半日仕事である。結論を繰り返すと、web上に自分のURLを取得できる環境にある方は、なんでも良いので resource を公開してください。 HTML に限って云えば、やるかやらないか、やれば半日(一晩)で習得できます。

WebSiteを開設する

実際にweb上に HTML 文書を公開するには、まずテキスト・エディタや HTML authoring tool で HTML 文書を作成し、拡張子を .html にする。そして、 FTP soft で、当該のファイルを自分の URL に置いておけば良いのだ。ファイルのアップ・ロード先に付いては、御自分の ISP (インターネット・サービス・プロバイダ)に問い合わせてみれば良い。

FTP soft は、 File Transfer Protocol でファイルの送受信を行うソフトのことである;

Windows の場合は「Web フォルダ インターネット発行ユーティリティ」と云う機能が使えるかもしれない(使えない場合は新規に DL が必要。)。

また、 HTML Editor には FTP 機能が付属している場合も多いので、そちらから探してみても良いでしょう。

ilegal /legalな warez 探しは、FAST FTP searchFILES.COMなどの検索エンジンを利用する他、それ系のweb siteの掲示板などに目を通すと良い。

因みに、私が Web Page作りに使っているのは次の Online Soft で、何れも窓の杜vectorなどでみつけられる。

TEXT Editer秀丸エディター[Share]
(TeraPad)[Free]
FTP softWS_FTP95 LE[Free]
(FFFTP)[Free]

ここまで出来れば、後は中身に拘りたい事だろう。例えば、中身スカスカで絵だけ上手い漫画や、改行ばかりで読みやすいだけの小説・物語を見かけると脱力する。 Web resource も同じだろう。

web上で公開する文書は、人に読んでもらってナンボのものである。

とは云え、どんなにへっぽこなリソース(資源)であれ、誰かしらには有用であるモノで。 ISP と契約し、御自分の WebSite 容量を確保できる方は、是非とも WebSite を開設してください。

一応このコンテンツは、そう云った Web Page を作成する為の資料集です。

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