HTML スピード・ラーニング

since 21st/Jan./2000 and last modified 19th/May/2002

Abstract

ここではテキスト・エディタで HTML 文書のサンプルを作ります。 HTML がどういうものか理解するためにご利用ください。

テキスト・エディタは OS に必ず標準装備されており、 Windows では「メモ帳」Macintosh では「SimpleText」になります。 他にもオンラインソフトで、MMエディタ、MKEditor、秀丸、TeraPad 等の優れたものが多数あります。窓の杜 (Windows) 、vector (Win., Mac.) 等で探すと良いでしょう。

まずは御利用の環境で利用できるテキスト・エディタを起動して下さい。

目次

  1. STEP1: HTML ファイルを作ろう!
  2. STEP2: 見出しと連絡先を書こう!
  3. STEP3: 文章を書こう!
  4. STEP4: リンク!リンク!リンク!!
  5. STEP5: 箇条書きを入れよう!
  6. STEP6: 表、少しムヅカシイ?
  7. STEP7: 画像を挿入だ!
  8. STEP8: ウェブサイト作成!
  9. まとめ

Note

ここで紹介するHTMLの定義は HTML4.01 Specification です。定義は英語文書ですが、出来れば目を通しておいた方が良いでしょう。私の書いた HTML 4 解説もあります。

HTML 文書の背景色、背景画像などの見栄えの調整は CSS で行います。「CSS スピード・ラーニング」も参照ください。

Caution!

Netscape Communicator 4.7x, Internet Explorer 5.0/5.5/6.0 だけがブラウザではありません。 Mozilla, Netscape6, Opera, Konquerer, Lynx, W3m, iCab, Amaya, ホームページリーダーなどなど、様々なウェブ・ブラウザが存在します。

このなかで、 Netscape Communicator 4.7x (以下N.C.4.7x)は、かなり特殊なブラウザです。開発歴は長いのですが、セキュリティ、HTML・CSSサポートなどのバグが放置されてきただけに終わっています。Netscape 社は N.C.5 の開発を放棄して、オープンソースソフトウェア Mozilla を開発中です。このプロジェクトは現在進行形ですが、これを正式製品としてカスタマイズ・チューンナップしたものが Netscape6 です。

N.C.4.7x は HTML, CSS を正しくサポートしていません。N.C.に最適化したサイトは、I.E.始め、殆どのブラウザで表示不良を起こします。N.C.以外は、スタンダードの規格を正しくサポートしているからです。

逆にいえば、N.C.へ特別の配慮を払わないページはN.C.で表示不良・動作不良を起こします。

NEXT STEPS!

本稿では、極簡単な HTML 文書の作成を通して、テキストエディタの使い方と、 HTML の骨格を理解して頂くことが目的です。あくまでも正確な HTML を紹介しますが、大分不足します。不足分は「HTML 文書とはなんだろうか」を御覧ください。

HTML だけでも、十分情報を公開できますが、プレゼンテーション方法=見栄えも文書の重要な情報と考える事も出来ます。この「見栄え」を HTML で制御すると、文書内容と見栄えの調整用の部分が混在した文書が出来あがります。これでは、保守・管理労力が著しく減退します。見栄えは、 CSS を利用して実現するように心掛けましょう。 HTML は出来るだけ内容の整理(意味的なマーク付け)に集中した方が良いでしょう。 CSS に付いては、「CSS とはなんだろうか」を御覧ください。

W3C と HTML の関係

本稿で紹介するのは、 HTML 4.01 Transitional と云う種類の HTML です。 HTML には複数のバージョンがあり、 HTML 4 の中にも、幾つかの異なる種類の定義があります。本稿で紹介する Transitional も HTML 4 の一つです。

見栄えを指定するような要素や属性を除いた、より厳格な HTML 4 Strict を利用するのが望ましいのでしょうが、本稿では敢えてルーズな方を選びました。しかし、本稿では基本的な HTML に絞って紹介しましたので、 Strict と解釈しても大きな変更はありません。

HTML は WWW の文書記述言語として標準となっているものです。このような WWW の標準仕様を策定する団体が W3C - World Wide Web Consortium です。その勧告する技術文書の一つが、 HTML 4 Specification です。

W3C は、米仏日の大学 (MIT, INRIA, Keio ) を中核団体として運営されています。そのメンバーには、主要なソフトウェア・メーカ (Microsoft, AOL(Netscape), Adobe, et al.) が軒並み参加しており、業界団体的な色彩も濃厚です。各ソフトウェア・メーカは、 W3C の勧告に従い各製品を設計することで、定義に対して「適合」する文書を「同様」に表示できることが求められています。

インターネットの国際標準規格 (standard) は、 IETF という団体の RFC 文書群 (The Requests for Comments) で定義されていますが、 HTML のインターネット規格も RFC で定義されています。 W3C 勧告が元になって RFC が公開されていますので、 W3C 勧告が事実上の標準規格だと考えて良いでしょう。

しかし、実際にはブラウザにより見栄えに乱れが生じます。特に Netscape Communicator 4.7x に同梱されているブラウザはかなり逸脱しています。「W3C の勧告仕様に準拠している」と標榜はしており、利用者も多いことから、少々厄介な存在です。全体の8%程度との報告があります。

従って、規格通りに正しく記述するとネスケが乱れると云う、イヤな事態が頻繁に起こります。実際にサイト制作に携わるときには、クロス・ブラウザと云う事を注意する必要があります。完璧を求めるならば、N.C. と I.E. の複数バージョンを、複数の OS にインストールして、それぞれ見比べながら作るしかないでしょう。深刻な問題は N.C. だけであり、 MS I.E. は W3C の勧告に殆ど正しく従っているので、 Netscape6, Mozilla, Opera など、他のブラウザと矛盾しません。

クロスブラウザは、 CSS を利用するときなどに十分御注意する必要があります。


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